神戸でみんなでアートしよう!

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸でみんなでアートしよう!

更新:2019.7.23

第3回---神戸でみんなでアートしよう!

【町の本棚からはじまること】

駅に、本を読んでいる人がいる。

十数年前までは当たり前の風景だった。電車を待っていたり、人を待っていたり。自分は新聞が多くて、文庫本の時もあった。近頃は、スマホを覗いている人ばかりになった。そんな中、本を読む人を鈴蘭台駅で見かける。駅ビルにある「すずらん広場」に「まちの本棚」が置かれてからだ。学校帰りの高校生、買い物に来た親子、休んでいる高齢者など、本棚の本に手を伸ばし、その世界に入っていく。

「まちの本棚」は、今年の3月に、神戸市北区役所の職員の思いから実験的に置かれた。宣伝などされず、静かにはじまった感じ。「すずらん広場」の緑と青のベンチに、本を読んでいる姿が少しずつ目立つようになった。その姿を見ていると、時間がゆっくりと流れているような気持ちになる。

本を読んでいる姿は、それぞれ違っていて、その人その人のオリジナルな世界を表しているみたい。この場所が、アートに触れられるギャラリーのように、自分の目に映った。ここは、色々なオリジナルな世界を感じられる場所になっていっているのかもしれない。面白い。

先日「すずらん広場」で「まちの本棚」の新しい本を集めていた。みんなの家に眠る本を、まちの繋がりに活用していくという。思い出が詰まった本は積み上がり、結構な冊数になっていた。これから「まちの本棚」に並んでいくだろう。また新しいオリジナルな世界が溢れ、重なったり、響きあったり…。この場所が、日々変化し続けるアートギャラリーに見えてきている。

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸でみんなでアートしよう! Pochitto(ぽちっト)神戸 | 神戸でみんなでアートしよう!

神戸でみんなでアートしよう!!
実行委員会 久木田 啓

過去の「神戸でみんなでアートしよう!」情報

第3回

町の本棚からはじまること

更新:2019.7.23