Pochitto(ぽちっト)神戸 | こやまクリニック 武川先生の美のワンポイント
更新:2018.9.23
第6回---こやまクリニック 武川先生の美のワンポイント
【眼瞼下垂とは?】
眼瞼下垂とは、まぶたが下がってくる病気です。まぶたが下がることで、視野が狭く感じられたり、外見が悪くなったりといった不都合が起こります。大きく先天性と後天性に分けられますが、今日は最も多い後天性の 眼瞼下垂についてお話します。
【どうしてまぶたが下がる?】
まぶたを上げる筋肉(眼瞼挙筋)は挙筋腱膜という組織を通じでまぶたの縁にある瞼板とつながっています。 この挙筋腱膜が薄くなって伸びてしまうと、まぶたを上げる力がうまく伝わらずまぶたは下がってしまいます。 挙筋腱膜が薄くなる原因は加齢が多いですが、ハードコンタクトレンズの長期使用も一因として挙げられます。
これは、ハードコンタクトレンズがまぶたの内側から挙筋腱膜へと負担がかかるためです。
【どんな症状が出る?】
・まぶたが上げにくい
・視野が狭い
・眉毛をあげないと目が開けにくい
・まっすぐ見るときにあごをつき出してしまう
・以前より目が小さくなった
・おでこのシワが目立つ
・肩こりや頭痛がある
これらの症状があれば眼瞼下垂の可能性があります。
【治療法は?】
治療は手術が主体となります。標準的な手術は、伸びてしまった挙筋腱膜を探し出し、まぶたの縁にある瞼板に縫いつけて再固定する方法です。手術は形成外科又は眼科で行われます。通常、局部麻酔を用いて行われ、日帰り 手術でも可能な場合が多いです。
眼瞼下垂は一度なってしまうと自然に治癒することはほとんどありません。眼瞼下垂かな?と思ったら、形成外科や眼科で相談されることをおすすめします。
こやまクリニック形成外科・美容センター長
武川 力