Pochitto(ぽちっト)神戸 | 誰も教えてくれない家づくり
更新:2018.5.23
第2回---誰も教えてくれない家づくり
【意外と知らない住宅の燃費 -- 住んでみて後悔したことNO1「収納」!!】
住宅を購入、建築後「住んでみて後悔したこと」の一位が「収納」です。
実際、弊社にご相談に来られたお客様へ現在のお住まいでお困りのことを伺ってみると、やはり「収納」への不満は圧倒的です。
では、なぜ収納が不満になるのでしょうか。
それは入れにくく、出しにくい収納だったり、動線にかなった場所に無かったりするからです。
ご要望を伺うと「収納をたくさん作って」と言われます。でもちょっと待ってください。その収納も坪単価▲十万円のうちなのですよ。 「ここにもあそこにも」と間取りや設備を妥協してまでそこかしこに収納を希望される方がいらっしゃいますが、収納の為の家、言わば 「荷物の為の家」になるのが夢のマイホームだなんて、そんなわけありませんよね。
実はこの収納にも適正量というものがあります。建物の延べ床面積の10%です。
例えば家の広さは一人当たり8坪程度が平均です。1坪が畳2枚ですから16帖ですね。4人家族32坪の家であれば収納は3.2坪(6帖半程度)あれば適正なのです。
金魚は鉢の大きさに合わせて大きくなりますが、物も同じです。収納が大きければ物も合わせて増えてしまうのです。
住宅の設計を依頼した際に、ただ物を入れる場所をつくるなら良い設計とはいえません。「たくさん作りましたよ」と収納率も知らずに 言っているようでしたらその設計ちょっと待った!です。使い易く、動線にかなった場所に用途にあった収納でなければ、また「収納が不満」となります。 たくさん作ればお金もたくさんかかります。住んでみて後悔したことNO1の「収納」の意味をしっかり理解して暮らしやすい家を設計してもらいましょう。
ハイランドホームデザイン 松木 里織