芸術に感動できる心を育む

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | 芸術に感動できる心を育む

更新:2018.11.23

第3回---芸術に感動できる心を育む

【音楽の早期教育について】

昨年の神戸国際フルートコンクールで第3位に入り、今年10月中国広州市で行われた国際フルートコンクールに於いて弱冠19歳で見事1位になったポーランドのマリアンナ・ゾォナックさんと一緒に演奏していますが、彼女は7歳でフルートを始めました。

先月号でも簡易型フルート“ファイフ”は気軽にフルートを始めるのによいと書きましたが、その他、普通のフルートをまだ持てない子どものためにU字管フルートというものがあります。歌口部分がUの形に曲げてあり、手の短い子供でも簡単に持つことができます。ゾォナックさんもこの楽器で始めたそうです。ポーランドでは管楽器も小学生の低学年から始めるのが主流になってきているそうです。

子供の時から楽器を始めることは、楽器が上達して、そのレベルにあった曲が次々に演奏できる目標が常に立つので、スポーツなどと同じく子供の成長に素晴らしい影響をもたらすと思われます。ゾォナックと一緒に演奏旅行していて、すでに自分の考えをしっかり持ち、素晴らしい人間として成長している姿を見ていると、つくづくそう考えさせられました。

矢野 正浩
武蔵野音楽大学卒、ザルツブルグモーツァルテウム音楽大学を経て、旧西ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学大学院修了。
在学中よりフィルハーモニシェスオーケストラ・シュトゥットゥガルトメンバーとしてドイツ各地で演奏、録音を行う。
1994年フィンランド、ヨエンスウ私立管弦楽団首席フルート奏者として入団。
1996年より自身の主宰する室内オーケストラ「アンサンブル・神戸」の指揮者としても活躍している。
第2回松方ホール音楽賞 管楽器部門大賞受賞。平成20年度、神戸文化奨励賞受賞。2007年NHK名曲リサイタルに出演。ムラマツ・フルート・レッスンセンター講師。

過去の「芸術に感動できる心を育む」情報

第1回

芸術に感動できる心を育む

更新:2018.7.23

第2回

フルートについて

更新:2018.9.23

第3回

音楽の早期教育について 

更新:2018.11.23