2025年問題に挑む!

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 2025年に挑む

更新:2018.7.23

第1回---2025年に挑む

日本の高齢化問題はすでに皆様ご周知の通りですが、いったいどんな問題があり、どのような対策が取られているか、ご存知の方はさほど多くないのではないかと思います。 このコラムでは、高齢化社会の今と、これからをお話しできたらと思います。

【2025年問題とは】

「団塊の世代」と呼ばれる、第1次ベビーブーム(1947年~1949年)にお生まれになった方々が後期高齢者となる年が2025年です。 年齢が75歳以上になることをさします。医療・介護サービスの利用比率が急激に高まるのは75歳からと言われており、両面から様々な問題点が指摘されています。

【どんな問題?】

大きな問題のひとつに、「人材不足」があります。私たちが行う高齢介護サービスの需要は年々高まっており、多くの施設が新設されていますが、実は小規模の住宅サービスなどは、「人材不足」により閉店や倒産に追い込まれるケースが増加しているのです。 また、新設の施設が、法律で定められた職員数を確保できず、ご入居さんの利用定員を制限することもあるほどです。人が足りないことでそれを補う職員が疲弊し退職してしまうと、負の連鎖となり慢性的な人材不足に陥ります。事業者側は早く採用をするために、 高い費用をかける必要があり、採用コストや人件費等がかさんでいきます。仮に採用が進んでも、その人材を育てるための期間も必要で、事業体として強固な基盤がなければ、その費用は収支に大きく影響し、採算が合わなくなり、閉めざるをえなくなるのです。

【その問題はこれからどうなる??】

人材の確保について、様々な施策は行われているものの、現時点で解決策がはっきりとあるわけでは有りません。今、最も大切なのは、2025年以降に起こりうる問題について多くの方がつよう関心を持ち、共に考え行動するということです。 介護の担い手不足をすぐに解決することは難しい課題ですが、行政機関地域の皆様、医療機関や私たちのような福祉機関が知恵を絞って支えていくことで解決できる問題も多くあります。世界中どこも経験のしたことのない少子高齢化社会に挑み、乗り越えるためにできること。 次回はその取り組みの一つをご案内します。

社会福祉法人 神港園

過去の「2025年問題に挑む!」情報

第1回

2025年に挑む(1)

更新:2018.7.23

第2回

2025年に挑む(2)

更新:2018.9.23

第3回

2025年に挑む(2)

更新:2018.11.23