Pochitto(ぽちっト)神戸 | 2025年に挑む
更新:2018.11.23
第3回---2025年に挑む
少子高齢化社会においても、高齢者が住み慣れた地域でその人らしく暮らせるよう、介護や見守りの相談窓口として、神戸市では、概ね一中学区域に一か所、あんしんすこやかセンターが設置されています。五葉あんしんすこやかセンターは、社会福祉法人神港園が神戸市より委託を受け、西鈴蘭台駅周辺の地域を担当しています。
【多くの人が認知症になり得る】
高齢人口の増加に伴い、認知症高齢者の割合も増加が見込まれ、2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。
認知症になると困ることが増えますが、周囲の人の理解とやさしい気遣いがあれば、ある程度の期間、地域で暮らし続けることができます。
【認知症の人にやさしいまちづくり】
2025年を見据え、五葉あんしんすこやかセンターでは他機関の方々と高齢者が暮らしやすいまちづくりについて話し合う、「地域ケア会議」を開催しています。会議では、常日頃高齢者をやさしく見守るためにできることを検討しています。
特に、認知症の人の行方不明の問題は、命に直結する可能性があるため重点的に話し合い、「西鈴見守りネットワーク」が生まれました。このネットワークは、一人で外出するコースや緊急連絡先などを登録しておき、行方不明になる可能性がある高齢者を日頃から地域で見守り、行方不明者を防止していく取り組みです。
また、住民が認知症を正しく理解し、やさしく見守り、必要な時は手助けをしていただけるよう、自治会をはじめ様々な機関に「認知症サポーター養成講座」の実施を働きかけています。最近は、子どもたちにも理解してもらうために、小学校や中学校でも講座を実施しています。
認知症の人にやさしいまちづくりは、認知症の人のためだけの取り組みではなく、世代を超え人と人が支えあう地域づくりにつながっていくと考えます。
社会福祉法人 神港園