獣医師 長櫓先生のどうぶつふれあいコラム

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更新:2020.5.23

獣医師 長櫓先生のどうぶつふれあいコラム【有事の際の対策を】

新型コロナウイルスの影響で、皆さんも大変な毎日を過ごしていることと思います。

飼い主さんから『コロナウイルスはペットにも感染するんですか?』というご質問をよく受けます。海外でヒトからイヌ、ネコに感染したと考えられる事例が数例報告されていますが、非常にまれなことで、現時点でペットがかかる可能性は非常に低いと考えられています。ただ、今後状況が変化する可能性はありますので、厚生労働省などの公的機関のHPなどを随時ご確認ください。

さて、万が一ご自身が感染症などの病気になり、入院を余儀なくされ、ご自身でペットのお世話ができなくなったときに、どうしたらいいか、対策はされていますか?実際に、急遽入院が必要になってしまい、預け先がなく困ってしまった事例があるようです。感染してからでは、なかなか身動きが取れなくなってしまうため、預け先を見つけるのも難しいと思われます。日ごろから、ご家族や知人に声をかけておいたり、ペットホテルの情報についても事前に確認しておきましょう。そして、もし皆さんが感染した方からペットを預かる立場になった場合、ウイルスが体表面に付着している可能性があるためシャンプーなどで除去し、グローブやマスクなどを使用して、極力接触を避けてお世話してあげてください。(詳しくは厚生労働省や獣医師会のHPをご覧ください)

もう一つ、常日頃からしていただきたい準備が、自然災害時の備えです。地震などの災害時には人もペットもパニックになり、脱走したり避難の途中で逸れてしまう危険性が高まります。昨年、動物愛護法の改正により犬、猫のマイクロチップの装着が義務化されましたが、(すでに飼育してるペットたちは努力義務です)装着されていると、迷子のときに飼い主さんの元に戻ってきてくれるのに大きな力を発揮してくれます。また、特に猫ちゃんなどは日頃からキャリーバックに慣れさせておくことも大切です。キャリーバックの中におやつを入れておくなどして、中に入るといいことがあると学習させると良いと思います。

有事の際の対策を是非考えてみてください。

きたの森動物病院

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