インフルエンザワクチンは効くの?

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更新:2019.9.23

第2回---こさか先生の健康お得情報

インフルエンザにかかったことありますか?ないという方は本当に丈夫ですね。ワクチンはチクッと痛いので良い感じもしないですよね。

さて、私が西表島にいたころ、インフルエンザワクチン接種は町と保健師さんの協力を得て、診療所ではせまいので地区の公民館で接種していました。接種するかどうかは個人の自由なので集団接種ではありませんが、以前、日本ではインフルエンザワクチンを学校で集団接種していましたね。ワクチンには集団免疫という効果があり、中学生の集団接種をやめたら、その冬の高齢者の入院が増えたという研究結果もあります。また、保育園に通う子どもにワクチン接種した家族はそうでない家族と比べて、インフルエンザにかかる割合が少なかったという研究もあります。つまり、多くの人が接種すればするほど感染する数が減ります。

ちなみに沖縄県は本土に比べて、インフルエンザの流行が数ヶ月遅れることが多いです。亜熱帯や熱帯の地域では雨季にインフルエンザが流行することも知られています。日本では低温乾燥が流行しやすい条件ですが、上記地域ではむしろ湿度の高い時期にインフルエンザが流行し、ウィルスにとって繁殖しやすい温度と湿度の関係があると考えられています。

話をもどしますが、インフルエンザにかかりたくなかったら、ワクチンは接種しておくことをおすすめします。でも、ワクチンを接種してもかかってしまった方もいらっしゃると思います。やはり完璧ではありませんが、感染しにくくなるというのは間違いないようです。集団免疫の話もふまえるとお友達や他のご家族もお誘い合わせの上、インフルエンザワクチンを接種することをおすすめします。

こさか家庭医療クリニック 院長 小坂文昭

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