Pochitto(ぽちっト)神戸 | 遊育園こどもクリニックのコラム
更新:2024.1.23
第1回---遊育園こどもクリニックのコラム
「質の高い睡眠を」
日本人の睡眠時間は、2021年の調査によれば、一日平均442分(約7・3時間)と、OECD加盟国中最下位でした。最も長い南アフリカでは平均9時間13分、OECD全体の平均でも8時間28分とされています。厚生労働省の調査では、男性の37・5%、女性の40・6%が1日6時間未満の睡眠時間でした。
このような状況の中で、睡眠の質の重要性が改めて注目されています。例えば、メジャーリーガーの大谷翔平選手は、10時間以上の睡眠をとることが話題となりました。睡眠の質を高めるためには、就寝前の習慣を見直すことが重要です。一度体を温めてから深部体温を下げることが、睡眠の質を向上させる鍵となります。このため、入眠の1?2時間前に温かい飲み物を飲むのがおすすめです。ホットミルク、ハーブティー、白湯などが特に適しています。これらの飲み物は、体を心地よく温め、リラックスさせる効果があります。
一方で、カフェインやアルコールの過剰摂取は睡眠の質を損なう原因となります。カフェインは覚醒作用があり、就寝前の数時間は避けた方が良いでしょう。また、アルコールは一時的に睡眠を促すことはありますが、深い睡眠を妨げ、睡眠の質を下げることが知られています。私たちの生活環境は、常に忙しさに満ちており、質の高い睡眠を取ることは難しいかもしれません。しかし、毎日の小さな習慣の見直しによって、睡眠の質は大きく改善されます。睡眠は単に休息の時間ではなく、次の日の活力を回復させる貴重な時間です。
今夜、少しの時間を作って、温かい飲み物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
遊育園こどもクリニック
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