Pochitto(ぽちっト)神戸 | 遊育園こどもクリニックのコラム
更新:2025.3.23
第8回---遊育園こどもクリニックのコラム
「人前で話すことで広がる世界」
人前で話すのは、誰にとっても緊張するものだ。どんなに準備しても、本番になれば声が上ずったり、頭が真っ白になったりする。けれど、終わった後に「わかりやすかった」「いい話だった」と言われると、ホッとすると同時に、どこか誇らしい気持ちになる。自分の言葉が誰かに届いた、その実感が心の中に小さな自信として残る。
言葉にすることで、自分が何を大切にしているのか、何を伝えたいのかがはっきりしてくる。そして、それを聞いた誰かが共感してくれたり、意見をくれたりすると、自分の視野も少し広がる。
ミーティングやプレゼンの場だけでなく、ちょっとした意見交換の場でもいい。誰かが発言し、それを他の人が受け止める。そういう積み重ねが、「自分の言葉には意味がある」と思えるきっかけになる。自分の意見が認められると、人は自然と前向きになり、自信を持って行動できるようになる。
こうした場を経験した人は、やがて周囲に良い影響を与えるようになる。自分の言葉を大切にする人は、他人の言葉にも耳を傾けるものだ。そうした積み重ねが、組織全体の風通しを良くし、新しいアイデアや協力関係を生み出していく。リーダーシップとは、必ずしも肩書きのある人だけが持つものではない。自分の考えを伝え、人の意見に耳を傾け、共に成長しようとする姿勢こそが、周囲を引っ張る力になるのではないだろうか。
遊育園こどもクリニック
大阪府摂津市三島3-14-75
大阪モノレール摂津駅から徒歩8分