Pochitto(ぽちっト)神戸 | 遊育園こどもクリニックのコラム
更新:2024.7.23
第4回---遊育園こどもクリニックのコラム
「がん教育」
現在、がん教育はがん対策基本法やがん対策推進基本計画に基づき、小中高等学校で実施されることが学習指導要領で規定されています。しかし、がん専門医やがん経験者などの「外部講師」を活用できている学校は全国で11・4%にとどまり、地域によって大きなばらつきがあります。これは、自治体や教育委員会ごとにがん教育への取り組みに温度差があることが原因と考えられます。
がん教育においては、どのような内容を伝えるべきか、授業をどのように進めるのが良いか、外部講師の質をどのように担保するか、そして学校からの需要が増えたときに対応できるのかなど、多くの課題が存在します。
また、子どものころから病気について学ぶことは、健康に関心を持つことにつながります。健康に関心を持つ人々が増えることで、健康的な社会の形成につながると言われています。例えば、製品開発をするにしても、単にお金儲けを目的に仕事をするのではなく、人々の健康を考えた製品を開発することで、安心して生活できる社会が築かれるでしょう。
そして、人は誰でも病気になる可能性がありますが、病気に対して正しい知識を持つことで、誤情報に惑わされずに病気になっても適切な治療を受けることができるようになります。
さらに、身近に病気の人がいた場合にも、どうしていいか戸惑うことなく、優しく対応できるでしょう。がん教育を通じて、健康への関心を高め、社会全体で健康的な生活を支える意識を育てることが、将来的にはより安心で健康的な社会の実現につながると思います。
遊育園こどもクリニック
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