子どもにも家族にも優しい医療を

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | 遊育園こどもクリニックのコラム

更新:2024.1.23

第1回---遊育園こどもクリニックのコラム

「日常の中にあるしあわせ」

俵万智さんの短歌の中でも特に有名な一首が、「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日という歌です。

パートナーからの単純な一言が、何気ない日を特別な記念日に変える瞬間を捉えており、その日常の中にある愛情や幸せを感じさせます。

明石家さんまさんの、有名な歌で

「しあわせって、なんだっけ、なんだっけ、ポン酢しょうゆのある家(うち)さ」というのもあります。

このフレーズも、幸せの本質が華やかな出来事や大きな成功にあるのではなく、日常生活の中の小さなこと、家庭の中の些細な光景にあることを感じさせてくれます。

私は結婚して20年になります。その間には、さまざまな色の日々がありました。

ある日、久しぶりに二人で自転車に乗りました。

私たちの近所を30分ほどぶらぶらと。

そして夕暮れが訪れ、家がもうすぐそこに見える頃、予期せぬにわか雨が降り始めました。

私は雨男、妻は雨女。

そんな風に周りからは言われてきました。

かつてはその言葉が心に重くのしかかることもありました。しかし今では、そんなことはどうでもよくなりました。雨が降るたびに、それが同僚との会話の小さなネタになっています。

にわか雨が降り始めたその時、妻が、ゆっくりとこう言いました。

「二人やと、いつも雨やなあ」

その言葉には少し微笑みが添えられていました。

不思議と、そのセリフが心に染み渡り、私も静かに微笑みました。

遊育園こどもクリニック


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過去の「子どもにも家族にも優しい医療を」情報

第1回

質の高い睡眠を

更新:2024.1.23

第2回

日常の中にあるしあわせ

更新:2024.3.23