Pochitto(ぽちっト)神戸 | こやまクリニック 武川先生の美のワンポイント
更新:2017.11.23
第1回---こやまクリニック 武川先生の美のワンポイント
本格的な冬の訪れに、夏のダメージが気になっていませんか?相談で一番多いのがお顔の「シミ」です。
「シミ」とひと口に言っても、たくさんの種類があるのはご存知でしょうか。今回は、シミの種類とその治療方法についてご説明します。
①老人性色素斑
紫外線によるシミ、シミの中ではもっともよく見られるタイプです。境界線がはっきりした茶褐色のシミです。平らで丸く、大きさは様々です。加齢によって発生します。
②脂漏性角化症
粘土のように盛り上がったシミです。触るといぼのようにざらざらしています。色は肌色~黒色まで様々です。
③雀卵斑(そばかす)
一般的にはそばかすと呼ばれるシミのひとつです。顔の鼻から頬のまわりを中心に、小さい薄茶色の斑点が散らばったように出るものです。早い人は幼少期より発生します。
④肝斑
20歳頃から現れる両頬、額、口の周りなどに左右対称に出来るシミです。淡褐色でベタッとしています。
⑤後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
両頬に出来る淡褐色のシミ。18歳頃から出来ます。下眼瞼、こめかみ、両鼻翼に出来ることもあります。
このようにたくさんの種類のシミがあり、治療法も変わってきます。ですので、ひとつひとつのシミを的確に診断し、適切な治療を行う事が重要です。例としては、
①外用薬→トレチノイン(お肌のターンオーバー促進)・ハイドロキノン(メラニンの生成を抑える)などによる治療を行います。
②内服薬→ビタミンの抗酸化作用により、新たなシミの発生を抑えます。また、肝斑にはトラネキサム酸の内服が効果的です。
③レーザー治療→様々なレーザーがありますが、シミの種類によって使うレーザーが異なります。
④光治療(フォトフェイシャル)→光をあてて、シミを薄くする治療法で、ダウンタイムのないのが特徴です。
夏に出来てしまったシミの治療をするには今は最適な時期です。
こやまクリニック形成外科・美容センター長
武川 力