発達障害に対する誤解や偏見をなくし共に生きる社会へ

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | 子どもみらいサポート「あくしす」

更新:2018.7.23

第1回---子どもみらいサポート「あくしす」

■発達障害とは

先天的に、あるいは周産期に何らかの要因により脳が損傷したことによりおこるといわれ、脳機能の発達の偏りにより、かつて言われていた 「親のしつけや育て方が悪い」「親の愛情不足」といった心因論は現在では医学的に否定されています。 また、近年の米国の研究では、人口の12.8%、およそ10人に1人は、発達障害の一つである「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」の診断に合致するとの研究結果も報告されています。 2005年の「発達障害者支援法」の施行により「発達障害」の認知度が高まり、新聞やテレビなどでも取り上げられ、「忘れ物が多い」「約束を守れない」などを理由に診療を受け、大人になって初めて発達障害が発覚するケースも多いようです。

■正しい知識と理解が大切

幼少期の早期発見による適切な療育によって本人の特性に合った成長を図り、問題を緩和することができます。 また、障害があることを分からずに育った場合に、コミュニケーションがうまく取れずに孤立したり、友人関係のトラブルや学習障害によって自分の居場所がなくなってしまうと、学習意欲が低下したり、 不登校や引きこもりなどの状態が引き起こされることもあります。こうした二次障害を引き起こさないためにも、早期発見と対処が重要です。

そもそも「障害」という名称が、誤解と偏見を生んでいます。たとえば発達障害のある子どもの中には、テストの成績においても優秀な子が少なくありません。 そのため、たとえコミュニケーション能力に問題を抱えていても、「ちょっと変わった子」とみられ、障害があるとは思われにくく、その特徴の原因が個人の特性や性格によるものなのか、 それとも障害による症状なのか分かりにくいため、発達障害のある人は周囲から「怠け者」「変わり者」「自分勝手なわがままな人」と誤解されることが多々あります。本人の特性に合った環境調整や個別支援によって、改善に繋がるきっかけはたくさんあります。 家庭における支援はもちろん、学校や地域などと連携しながら支え合い共に生きる社会づくりが今後益々大切な時代になってくるのではないでしょうか。

児童発達支援・放課後等デイサービス
子どもみらいサポート あくしす

過去の「発達障害に対する誤解や偏見をなくし共に生きる社会へ」情報

第1回

発達障害とは

更新:2018.7.23

第2回

「平等」と「公平」について

更新:2018.9.23

第7回

ペアレントトレーニング体験談

更新:2019.7.23