発達障害に対する誤解や偏見をなくし共に生きる社会へ

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | 子どもみらいサポート「あくしす」

更新:2019.3.23

第5回---子どもみらいサポート「あくしす」

LD(学習障がい)の症状や診断方法について

学習障がいは発達障がいの一つで、「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」「推論する」のうち、いずれかまたは複数の能力に困難がある状態のことをいいます。知的面の遅れはなく、問題がないように見えるため、小学校に入学して勉強を始めるまでは症状に気づかないことがほとんどです。ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉症スペクトラムなどが併存している例も多く見られ、適切な対応が求められます。

本人の意欲低下などにより、引きこもりや不登校などの二次障がいが起こる恐れもあるため、周囲が理解し、関わり方を考えていくことが大切です。

【学習障がいの診断について】

適切なサポートを受けることで、生活するうえで感じる「困難」を取り除いてあげることが可能です。医療機関で診断を受ける場合、一般的にはまず問診が行われ、DSM|V(精神疾患の診断・統計マニュアル)やICD|10(国際疾病分類)の基準によって診断されます。場合によっては、WISC|Ⅳなどの知能検査、KABC|ⅡやDN|CASなどの認知能力検査が行われることもあります。これらの結果をもとに、総合的に判断されます。

【相談することの重要性】

疑いを感じても、すぐに医療機関を受診することには抵抗があると思います。まずは、身近な専門機関に相談してアドバイスをもらうと良いでしょう。不安を持つ親御さんにとって、誰かに相談することは非常に大切です。「なぜうちの子だけできないのか」「自分の育て方が悪かったのか」と一人で悩まずに、子どもが抱える症状についてしっかりと理解し、向き合ってください。

【家庭での関わり方】

家庭においては、安心して学習できる環境を作ってあげることが大切です。具体的には、以下のようなポイントがあります。

□できなくても叱らない。
□厳しいやり方で教えようとしない。
□できたことを十分にほめてあげる。
□静かに落ち着いて学習できる環境を作る。

我が子をほかの子どもと比べても良いことは一つもありません。比較することは本人にも親御さんにもストレスの原因になります。イライラして子どもに厳しく当たってしまうこともあるでしょう。しかし、そういった行動によって子どもは劣等感を持ち、社会で生活を送る意欲を失ってしまいます。どうやってその症状と向き合っていくかを専門機関と一緒に考え、お子さんが毎日の生活で抱える困難を取り除いていきましょう。

児童発達支援・放課後等デイサービス
子どもみらいサポート あくしす

過去の「発達障害に対する誤解や偏見をなくし共に生きる社会へ」情報

第1回

発達障害とは

更新:2018.7.23

第2回

「平等」と「公平」について

更新:2018.9.23

第7回

ペアレントトレーニング体験談

更新:2019.7.23