許先生の健康TIPS

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更新:2023.11.23

第3回---許先生の健康TIPS

■この季節に悩まされる『咳』に

ついこの間までの暑い!日々が嘘のように、急に秋めいてきており、体調を崩される方も少なくないかと思います。そこに拍車をかけるように、インフルエンザが流行しつつあり発熱を訴えてこられる患者さんもおられます。こうしたインフルエンザを含めた風邪の流行で、私たちを悩ませるのが『咳』です。本人が辛くなくても、コロナ時代では周囲の目を気にされて受診する方も少なくありません。咳止めを希望される方が多く受診されますが、薬剤の供給量が不足しており、必要最小限に抑えるように厚生労働省からも連絡があり、残念ながら薬がないために期待に沿える薬剤が処方できない事態にもなっております。

そんな中、ぜひ、皆さんに見直して欲しいのが、「はちみつ」の効果です。はちみつは古来から薬剤として使用されており、その抗酸化作用や殺菌作用が咳止め効果を発揮する要因であると考えられております。咳止め薬に比較しても劣らない実証性の高いエビデンスが「はちみつ」にはあり、特にお子様では有害事象も少なく、安全に使用することができると言えるでしょう。

使い方は簡単。はちみつを白湯や紅茶などに溶かして夜1回内服するだけです。研究で使用された容量は2~5歳で小さじ半分程度、6~11歳で小さじ1杯、12歳以上で小さじ2杯が目安となりますが、研究によってはもっと高用量を使用しているものも確認されています。なお、絶対に守っていただきたいことは1歳未満のお子様には安全性が確認されていないため、使用してはならないことです。

『咳』が増えるこの季節に鎮咳剤の不足が指摘されており、生活の中での工夫が求められていると言えるでしょう。はちみつに限らず、様々な方法があるのかもしれません。皆様の生活の中での知恵で『咳』に対抗できるよう、ご協力をお願い申し上げます。 なお、ここでいう『咳』は3週間未満のものであり、それ以上続く場合は無理をせずに医療機関にご相談ください。

院長 許 智栄

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