里山コラム

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更新:2017.9.23

第2回---

藍那の植物2 「里山を彩る秋の七草」

「秋の七草」の始まりは山上憶良の万葉集の歌と言われる。


秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花

萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花


それぞれが衣食住や生薬、祭事など暮らしのなかで活用されてきた。

萩:万葉集で一番多く142首も詠まれた花であり、憶良の歌でもトップに挙げている。

尾花:ススキの花穂が尾状であることからの名。茅葺屋根の主材料であり、蓑や家畜のエサ、肥料にもなる。また、魔除けなどにも使われた。

葛:葛根の澱粉は風邪薬の葛根であり、葛湯、葛餅など和菓子にもなる。ツルは籠やロープ、布などの材料に。花は酢漬けなどで食される。かつての人気者も、今では厄介者に。

撫子:カワラナデシコ。清楚で香り高い佇まいを大和撫子として日本女性に例えられる。女郎花/黄色い花は遠くからも目立つ派手さを持ち、撫子と対照的な美しさ。

藤袴:うすい藤色の花で、乾燥するとクマリンという芳香成分を発揮する。貴族はこの香りを匂い袋にいれたという。仄かな香りを求め渡りの蝶のアサギマダラは降下してくる。

朝顔:キキョウが一般的だが、木槿や昼顔説もある。盛夏より咲初め長い期間咲き続ける。

奈良時代の人々が持っていた、野に咲く花を愛でる日本人の心を決して忘れてはならない。あいな里山公園では、秋の七草の咲き乱れる原っぱをめざしている。

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