Pochitto(ぽちっト)神戸 | 里山コラム
更新:2018.7.23
第7回---里山コラム
藍那の植物7 「里山の盆花」
あいな里山公園の最高地点は海抜316mの盆処の丘(ぼんどのおか)。ここからは明石海峡大橋を挟んで淡路島が一望できます。遠くにかすんでいますが、本園(国営明石海峡公園)淡路地区も見えます。藍那駅や集落から少し離れた小高い丘で、お盆んのお供え物を置いた所といわれています。
盆花は地域で異なりますが、真夏の野山に咲く様々な花を摘んで祖霊のお供えしたもの。ミソハギ、ハス、キキョウ、オミナエシ、ハギ、オトギリソウ、タケニグサなどなど。
代表は、溝そばに生えるミソハギ。精霊花という別名を持ち禊のためにも使われたそうです。蓮は泥水の中から穢れのない美しい花を咲かせる再生のシンボル。蓮根や身は食用に、葉は食器や野草茶としても有用です。
8月のお盆には、道端にさりげなく咲く花を愛でながら盆花としてお供えしましょう。
あいな里山公園長 髙畑 正