Pochitto(ぽちっト)神戸 | 里山コラム
更新:2018.3.23
第5回---里山コラム
藍那の植物5 「里山の山菜」
春を待ちわびたように植物たちは一斉に動き出す。
フキノトウが芽を出す。硬い蕾を突き破って花軸が上がってきます。ほろ苦い春の香りを天ぷらや蕗味噌で楽しみましょう。茎は佃煮になります。葉も香りがよく防腐作用があることから、おにぎりを包み農作業にお伴します。
その後、ヤブカンゾウの新芽が目立ってきます。少し出たところを摘んで酢味噌や味噌汁のタネにします。初夏の黄色い花蕾はピクルスにして鮮やかな色彩とシャキとした食感が何とも言えません。
寒さが和らいでくると、畦にはツクシが次々と顔を出します。手を真っ黒にして袴を取って佃煮にします。お酒やご飯のお供に最高です。緑のスギナは乾燥させると、さっぱりしたお茶になります。
そのほかタラの芽、山ウド、コシアブラ、タカノツメ、ウコギなどの山菜リレーが続きます。
あいな里山公園長 髙畑 正