Pochitto(ぽちっト)神戸 | 甲北病院 院長のアメリカ留学記
更新:2019.3.23
第4回---甲北病院 院長のアメリカ留学記
今回はアメリカの中学、高校について話をしたい。
アメリカの学校では生徒は日本の様に1年間にたくさんの教科を受けたりしない。学期(英語ではsemesterという)の終わりに各学年の学年担当の教師と各生徒が面談し、次の学期に受ける教科と時間割を1時間目から6時間目まで決める。
英語ではこの「何時間目」というのをperiodというのだが、例えば、
1stperiod:mathematics(数学)、2ndperiod:English(英語)、3rdperiod:Chemistry(化学)、4thperiod:PE(体育)、5thperiod:Englishcomposition(英作文)、6thperiod:US history(アメリカ史)
という感じで教科と時間割を決める。
授業は日本と同じ6時限目までで、日本では曜日によって時間割が違うが、アメリカでは月曜日から金曜日まで毎日同じ時間割である。つまり、この例だと1学期間毎日1時間目は数学で2時間目は英語になる。そして1年間でその教科の卒業に必要な単位が取得できる。ただし、日本でいう数学はmathematics(数学) algebra(代数) trigonometry(三角関数)geometry(図形)というように細分化されている。
これを、ある年にmathematicsを1年間で終了、次の年にgeometryをとって1年間で終了、というように受けていく。化学系なら、ある年は生物学を1年間、次の年は物理を1年間、その次は化学を1年間、というように受けていくのである。各教科を受けなくてはいけない学年は決まっていないから(一応推奨学年はある)生徒がある程度自由に教科を受ける学年を選択できる。そのため例えば高校1年生と3年生が同じクラスの授業を受けている、ということも普通に起こりえるわけだ。
甲北病院院長 近藤幹