甲北病院 院長のアメリカ留学記

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更新:2019.9.23

第8回---甲北病院 院長のアメリカ留学記

アメリカの高校での課外活動は長期ある夏休みを利用したり、日本のような大学受験がないので通常の学期中の午後や週末を活用して行う。私がしていた課外活動を例にあげる。

高校2年生の時アメリカ上院議員の選挙があり、カリフォルニア州の現職上院議員の一人がサンフランシスコ在住だったので、選挙活動の手伝いをした。これは高校の政治経済の授業の一環で行った。電話帳リスト順に市民へ電話を次々とかけて投票を促したり、市内を大人のボランティアと車で回って選挙ポスターを配ったり、自宅に貼ってもらったり、といった活動をした。

また、2年生が終わった後の夏休みに、将来医師を目指したい市内の高校生を対象にした病院や医大での研修プログラムに選ばれたのをきっかけに、高校3年生になってからも1年間、平日の午後にサンフランシスコの軍の病院の研究室でボランティア活動をした(研究の手伝い、動物の世話や動物実験の手伝いなどや、犬や猫を使った手術にも参加させてもらった)。

また、高校2年生の時には1か月ほどの期間限定だったが、当時はまだ少なかった高齢者施設にボランティアとして参加していろいろな手伝いをした。周囲をみると、長い夏休みの間にボーイスカウト、YMCAなどのキャンプへのボランティアでの参加や、アフリカや東南アジアでのボランティア活動をしていた生徒もいた。大学へ入ってから知ったのは、コンピュータープログラムが得意な生徒が(当時はウィンドウズもマックも発売されて数年しか経過していない)自分の会社を立ち上げたり、日本でいうところのNPO法人みたいなものを立ち上げたり、とか、「それ、課外活動なんていうレベルと違うやろ」というようなことをやっていた生徒もいたことだ。勿論学校のクラブ活動で優秀な結果を残せば、それも評価の対象になる。これは日本と同じと思う。

甲北病院院長 近藤幹

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