ドッグトレーナーがこそっと教えてくれるコラム

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | ファミリー動物病院コラム

更新:2023.9.23

第10回---ファミリー動物病院コラム

犬の食物アレルギー

みなさんこんにちは。食欲の秋がやってきましたね。

今回は、食べ物や食品添加物などが原因で起こる犬の食物アレルギーについてご紹介したいと思います。

犬にも食物アレルギーがあるの?と驚かれる方もいると思いますが、食物アレルギーが原因で皮膚症状や消化器症状に悩まされているワンちゃんがいます。食物アレルギーは、食べ物に含まれるタンパク質に対して免疫が過剰に反応することにより、症状が現れます。

タンパク質と言えば牛肉や鶏肉などの肉類や卵を想像すると思いますが、普段与えているフードの中に含まれている大豆や小麦、米、トウモロコシ、ジャガイモなどの穀物に含まれるタンパク質もアレルゲンになりえます。

犬の食物アレルギーの特徴としては、季節に関係なく一年を通して痒みや皮膚炎がある(季節性がある場合は犬アトピー性皮膚炎、またはその併発の可能性あり)ことです。特に目や口の周囲、脇の下、背中、肛門周囲、手足の先などに赤みや痒みなどが現れます。外耳炎も発症しやすいです。

また、軟便や下痢、排便回数の増加、嘔吐などの消化器症状を伴うこともあります。(ただし、減量用や体重管理用の食事は食物繊維が多く含まれているため、排便回数や量が増えます)

最近人気のあるフレンチブルドックやパグは好発犬種と言われていますが、どの犬種でも食物アレルギーは報告されています。

人では、小さい子どもに発症が多いですが、犬も1才未満で発症することが多いとされています。ただ、7才頃の中年期以降に、急に発症することもあります。

食物アレルギーの診断は非常に時間がかかります。症状の変化や、検査結果をどのように判断するかも難しいため、飼い主さん独自で食物アレルギーと断定することは困難です。

時間をかけてじっくりと「何が原因でかゆみを起こしているか」に向き合っていきましょう。


わんちゃん、ねこちゃんの皮膚でなにか困ったことがあれば、ファミリー動物クリニックの分院であるペットエキスポ動物病院(ホームセンターダイキ北町店2階)までお問い合わせください。

ファミリー動物病院

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