ドッグトレーナーがこそっと教えてくれるコラム

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Pochitto(ぽちっト)神戸 | ファミリー動物病院コラム

更新:2023.11.23

第11回---ファミリー動物病院コラム

犬の外耳炎

皆さんこんにちは。秋になり肌寒い日が多くなってきましたね。これからの季節、わんちゃんがストーブの前にずっといたり、コタツの中に潜っていると、耳の中が蒸れて細菌が増殖しやすくなります。そうすると外耳炎を発外耳炎について詳しくお話します。

 

外耳は、外から見える三角形の形をした耳介と、耳の穴にあたる外耳道でできており、この部分に炎症が生じた病態を外耳炎といいます。犬の外耳炎の原因には、細菌や真菌の感染、耳ヒゼンダニの寄生が挙げられます。元来、耳の中には少数の細菌が住んでいますが、高温多湿な環境では細菌の異常繁殖が起こり、その結果炎症が生じます。したがって、急に暖かくなる初夏や暖房を用いる真冬は外耳炎の好発時季なのです。また、外耳炎はアトピー性皮膚炎など全身性の皮膚病に併発したり、耳の中の腫瘍や異物などによって耳穴が狭められて起こることもあります。

一般的な外耳炎の症状は耳を痒がる、頭を振る、耳を床にこすりつける、耳の中や周りが赤くなる、茶色や黒色の耳垢が増える、耳が臭くなるなどです。フレンチブルドッグ、プードル、シーズー、コッカースパニエル、ダックスフンド、柴犬などの犬種は、外耳炎を起こしやすい傾向があります。外耳炎の治療には耳の洗浄が効果的で、細菌や真菌が原因の場合には抗生物質や抗真菌剤、ダニが原因の場合には駆除薬を投与します。外耳炎は再発しやすい病気なので根気よく治療を続けることが大切です。慢性化してしまうと、炎症が耳の奥に進行して中耳炎、内耳炎を併発する場合があります。重症化すると、耳道の組織を丸ごと取り除く手術が必要になることもあります。予防として、上記のような仕草や症状がないかを日頃から確認しましょう。耳掃除も効果的ですが、綿棒などを無理に使うと、皮膚を傷つける恐れがあるので十分気をつけましょう。

 

外耳炎を疑う症状がある場合は、早めに動物病院を受診することをお勧めします。

ファミリー動物病院

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