ドッグトレーナーがこそっと教えてくれるコラム

Pochitto(ぽちっト)神戸 | 

Pochitto(ぽちっト)神戸 | ファミリー動物病院コラム

更新:2024.3.23

第12回---ファミリー動物病院コラム

【犬の痒み】

みなさん、こんにちは。暖かくなってきて過ごしやすい日が増えてきました。花粉が多い春先、わんちゃんのアトピー性皮膚炎の症状が悪化することがよくあります。

アトピー性皮膚炎の多くは、生後6ヶ月?3歳くらいの若い頃から症状が出始め、年齢を重ねるごとに痒みはひどくなる傾向にあります。

柴犬やシーズー、フレンチ・ブルドッグなどの犬種が遺伝的になりやすいですが、どんな子でもなる可能性があります。

症状としては、目や口の周り、脇、内股、手先・足先などに痒みを引き起こし、患部を舐める、掻く、こすりつけるなどの行動がみられます。痒みは慢性的に続くため、次第に脱毛や色素沈着、皮膚の肥厚などがみられるようになります。繰り返す外耳炎もアトピーの可能性が高いです。

治療としては、痒みを抑える治療を行うこと、スキンケアを行うこと、増悪因子を避けることの3つが大事です。

痒みを抑えるには内服薬や外用薬を使用します。

スキンケアとして、お薬ではどうしても良くならない皮膚のベタつきを落とすためのシャンプーが非常に有効です。シャンプー後には、皮膚のバリア機能低下を防ぐための保湿が大事です。専用のスプレー等でケアしてあげましょう。

できるだけ増悪因子を避けるためには、室内を清潔に保ち、散歩中に草むらを避け、痒みが出る時期が近づいてきたら初期の段階からしっかりと治療を始めてあげることで重症化を防ぐように心がけましょう。

アトピー性皮膚炎は完治が難しく、症状を軽減してうまく付き合っていくことを目指して継続的に治療を行う必要があります。

わんちゃん、ねこちゃんの皮膚で何かお困りのことがあれば、ファミリー動物クリニックまでお問い合わせ下さい。

ファミリー動物病院

神戸市北区山田町下谷上字門口6-9
Tel:078-583-6308
Fax:078-583-6317

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