Pochitto(ぽちっト)神戸 | チャイルドケモハウス
更新:2020.7.23
第12回---チャイルドケモハウス
【環境問題を忘れないように】
レジ袋有料化など、環境問題への取り組みが進んでいます。環境問題の難しいところは、すぐに結果が実感できないことだと、ずっとそう思っていました。
しかし、4月初旬、新型コロナウイルス対策の都市封鎖のため、インド北部のパンジャブ州で、200キロ近く離れたヒマラヤ山脈が数十年ぶりに見晴らせるようになりました。中国で、大気汚染につながる大気中の微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が一時大幅に下がり、九州北部や西日本の日本海側でも濃度が低下していたそうです。日本国内でも空気がきれいになったおかげで、例年よりアレルギー性鼻炎の症状が改善していた方も多いようです。経済活動の再開はもちろん大切ですが、このような事実があったことを忘れてはいけないと思います。
自然環境を大切にすることと、経済活動がうまくいくことを両立することはできないのでしょうか? 環境汚染によってアレルギー性鼻炎の症状が悪化し、アレルギーの薬に使われる費用分は、環境対策に使ってもいいはずです。
様々なしがらみがあり簡単ではない。費用対効果の計算も難しい。など、できない理由は私のような素人でも列挙できます。専門家以外の私たちができることは、環境問題に関心を持ち「なんとかしよう」という雰囲気を作ることでしょう。
レジ袋の削減は本当に意味があるのか? ごみの分別は本当に意味があるのか? という議論に時間を費やすのは、賢い時間の使い方とは思いません。(専門家の方々には、しっかりと議論をしていただきたいと思いますが。)
せっかく実感したことを、忘れないようにしていきたいと思います。
「がんになっても笑顔で育つ」をスローガンに活動をしている
チャイルド・ケモ・クリニック院長 楠木重範
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