Pochitto(ぽちっト)神戸 | チャイルドケモハウス
更新:2018.11.23
第2回---チャイルドケモハウス
【親から子へ贈る言葉】
私が通った小学校の校長先生の座右の銘は、「棒」と「槍」を持て、でした。
「棒」は辛抱の「棒」。
「槍」は思いやりの「槍」でした。
校長先生が、小学6年生に好きな言葉を書いてきなさいと宿題を出しました。
その言葉を校長先生が色紙に書いて、メッセージを添えてくれるのです。
私は「決断」という言葉を選びました。
正確には、私が選んだのではなく、私の父親が選びました。
詳細は覚えていませんが、この宿題を父親と話し合い「決断」という言葉にしようということになりました。
一人の人間が成長していく過程で、親、友人、教師、社会、病気、事件など様々な影響を受けます。その中で、親が子どもに教えてやれることは、実はそれほど多くないかもしれません。教える時には、子どもには意味がわからないかもしれません。でも絶対に伝えたいことが、あると思います。
もちろん、小学6年生の私に「決断」の本当の大切さ、困難さが、わかるわけがありません。父親がどのような気持ちで「決断」という言葉を選んだかはわかりませんが、とにかく子どもには伝えたかったのでしょう。
医師として働く時、NPOの活動をする時に、この「決断」という言葉は重くのしかかってきます。
ただ30年前に「決断」という言葉を贈ってもらっているので、「決断すること」に真正面から向き合うことができています。
子どもたちに何を伝えたらいいのか、伝えたいのか。
自分の人生で学んできたことを、自信を持って子どもたちに伝えることができるだろうか?
3年前、私の息子が小学校を卒業するにあたり、「決断」という言葉を贈りました。
「がんになっても笑顔で育つ」をスローガンに活動をしている
チャイルド・ケモ・クリニック院長 楠木重範
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