Pochitto(ぽちっト)神戸 | チャイルドケモハウス
更新:2019.1.23
第3回---チャイルドケモハウス
【卒業だから、なんなんだ?】
「卒業式。父兄・生徒の前で『この学校で学んだことを胸に刻んで、未来に羽ばたいていってほしい』と校長先生は得意気に語る。式典の時しか顔を見たこともないし、言葉を交わしたこともないのに、よくあれだけテンション高く語れるものだ。」
「学校で勉強したことは、ほとんど無い。でも進学はできる。塾に通っていたから。」
「学校生活での思い出?体育大会や文化祭もあったけど、何をしたか覚えていない。とりあえず修学旅行にしておこう。」
「部活にも、特に思い入れは無い。ただ、なんとなく入っていただけ。当然補欠で、よくさぼっていた。だから卒業アルバムのクラブ写真には入っていない。」
「クラス替えごとに、それまでの人間関係も変わる。それまで、仲の良かった友達とも疎遠になる。クラス替えですらそうなのだから、卒業ともなると、一生連絡を取らないだろう。」
「いじめがあったけど、大きな問題にはならなかった。教師はきっとホッとしているだろう。何もしてくれなかった教師のことは忘れないけどね。」
「席に座り、授業を黙って聞き、一人で弁当を食べ、帰宅する。ただその繰り返しが終わるだけ。」
「大して学校に愛着もないし、良い教師にも、友人にも恵まれなかった。そもそも学校にそれほど通っていない。だから、何も感慨深いものは無い。ただの通過点に過ぎない。」
そんな生徒もいるだろう。でも、時間は流れ、君たちは次のステップに進む。それが、不安だらけで今は希望が見えない未来であっても。卒業する君のことを大切に見守りたいと思っている大人が、必ず一人はいます。だから、せめてその大人に「卒業おめでとう」と言わせてあげてください。
「がんになっても笑顔で育つ」をスローガンに活動をしている
チャイルド・ケモ・クリニック院長 楠木重範
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