Pochitto(ぽちっト)神戸 | チャイルドケモハウス
更新:2021.5.23
第17回---チャイルドケモハウス
【適切な医療を受けるために】
医学の進歩は目覚ましい、とよく言われます。それは、その通りだと思います。
新型コロナウイルス関連では、PCR検査、変異株の同定、ワクチン開発など、素晴らしい技術です。がん医療においても、がん細胞の遺伝子検査、新薬など、どんどん開発されています。ただ医学の進歩が素晴らしくても、それが患者さんに還元されるかどうかは別問題です。
例えばがん医療であれば、早期癌の検診での見逃しや、診断間違いなど、たまにあります。がん検診を受けなければ見つけることもできません。子宮頸がんワクチンの接種やC型肝炎の治療など、がんを予防する技術があっても、患者さんが病院に行かなければ意味がありません。
コロナ禍においては、みなさんご存知の通りです。ワクチンがあっても接種できなければ意味がありません。病院が満床で入院できなければ、治せる病気も治りません。
もし、この世界に医療というものが無かったら、コロナ禍をどう過ごされますか?それでも宴会をしたい方もいるでしょう。それは、その方々の判断、人生ですので構わないと思います。
ただ、今、医療が無い世界に住んでいる可能性がある事は知っておいた方がいいと思います。
そして、家族からコロナ病棟で働くのはやめてほしいと言われている看護師さんが沢山いることも。
目の前に病気の人がいたら、医療者であれば「治療をしたい」「看護をしたい」と思います。しかし、それができない状況になれば、患者さんはもちろん、医療者も悔しい思いをしています。
医療資源には限界があります。人も、薬も限りがあります。
すべての人が適切な医療を受けるためにも、健康管理には気を付けましょう!
「がんになっても笑顔で育つ」をスローガンに活動をしている
チャイルド・ケモ・クリニック院長 楠木重範
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