Pochitto(ぽちっト)神戸 | 野次馬々日記
更新:2022.11.23
第4回---野次馬々日記
【野次馬々日記 VOL4】
この号が出る頃、私は十二月出発の地球一周クルーズの準備に追われているはずでした。オプショナルツアーの申込も済ませ、今度こそはとワクワクしていたのに、又もや中止。寄港地に問題はなく、日本政府が外国籍の船の入港を九月時点で認めていないというのが理由の様です。来年の四月からは何とかなりそうでクイーンエリザベス号をはじめとして色々な船がクルーズを発表しています。あのダイヤモンドも。私はピースボートですが四月は行けそうです。でもキャンセル待ち。テレビでさかんに宣伝していますものね。取り合えず2023年の十二月出発に変更しました。四年越しになりますか。この中止の連絡を受けたのは「令和の北前航路」という神戸から金沢への三泊四日の船旅の途中でした。
この旅のことを少し書きます。神戸は中突堤からの出発。二時三十分に集合してPCR検査・陰性を確認して四時頃上船しました。ウエルカムドリンクが用意され、私はスパークリングワインを頂きました。五時十五分から避難訓練。そして早めの夕食。相席は名古屋からのお父さんと横浜からの息子さんの二人連れ。船代はお父さんで飲み代は息子さんとのこと。出発前なので窓の外はモザイクを中心とした風景で、思わず神戸港の宣伝をしてしまいました。少し迷惑だったかも。いよいよ出発です。神戸学院大学吹奏楽部の歓送演奏に送られて、赤や青のライトを振りながら岸壁を離れていきます。神戸は環境保全でテープは使用しません。明石大橋の下が九時前とのこと、音楽を聞いていたので甲板に出たときはくぐった後でした。遠ざかる大橋、空には十六夜ならぬ十七夜の月がさえざえとしていました。次の朝はまだ徳島を過ぎたくらい。船はゆっくりと進みます。瀬戸大橋をくぐり、多島海をこんなにのんびり過ごしたのははじめてです。早目の昼食を取り、十二時十分頃来島海峡大橋、お天気にも恵まれ、素晴らしい景色に、昨夜夕食で一緒だった息子さんに写真をとってもらいました。それを見て私と同じような老女たちが「私も」とお願いしていました。その後私はお気に入りの船尾に陣取り、船跡を眺めながら人生の越し方を思い出している時にあの「中止」の電話でした。
そして船は関門海峡の夜景を楽しみながら次の早朝・隠岐諸島へ、七時に朝食を取りながら、海からの隠岐を楽しみました。 良く晴れた日だったので食堂ではカーテンをめぐって少しのトラブルがありました。日差しがいやな人と景色を観たい人と。お日様大好きの私は一人だったのでカーテンはずっとあけたままにしてもらいました。そして境港入港。各自オプショナルツアーの後、出港。この時は、高校生の歓送演奏がありました。
最終日、和太鼓の歓迎演奏に迎えられて九時金沢入港…。