Pochitto(ぽちっト)神戸 | 野次馬々日記
更新:2023.1.23
第5回---野次馬々日記
【野次馬々日記 VOL5】
私の新年は、住んでいる施設の新年祝賀会で、歳女として鏡開きに参加させていただくことから始まりました。今年はどんな一年になるのでしょう。十二月出発のクルーズの準備が中心です。そろそろ本格的な終活も。そういえば亡夫の十七回忌をすませての出発になりそうです。
年末「アロージャズオーケストラ&東京キューバン・ボーイズ」というコンサートに行ってきました。二回目で、一昨年、友人が亡きご夫君の三回忌としてご招待してくれたものに続くものです。働きざかりを実用主義で過ごした私には音楽は苦手な世界です。せっかくのご招待もただただ圧倒され、唖然としたあまり、何と半分以上寝てしまい、覚えているのは「茶色の小瓶」くらい。今回のお誘いで、再度挑戦するとことにしました。
場所は西宮県立芸術文化センター大ホールです。早目についたので、開場まで少し間がありました。なんとなくウロウロしていると、カフェの外の回廊に出ました。外に向かっているカウンター席は十席ほど、中高年のカップルがコーヒーを手に。ガラス越しに見る光景は、何ともおしゃれなものでした。
入場すると私の席は二階二列目の中央でした。前年の経験もあり、少しリラックスして開演を迎えました。はじめはアーロンオーケストラ。定番のあと、日本の歌謡ということで「夜明けの歌」のあとは誰か(聞き洩らしました。)ではじまるが演奏の途中どこでその曲を知るかというクイズのような展開。次のキューバン・ボーイズは二代目?の解説で。何とかいうリズムは、白人に遠慮したチャチャチャに似たようなとか、日本の楽曲「城ヶ島の雨」は九拍子でアレンジが難しかった。音楽音痴(こんな言葉?)の私も面白く思いました。ここまではコンサートといってもお勉強以上のものではありませんでした。休憩をはさんで、キューバン・ボーイズペレスプラド。アロージャズ→グレンミラーという展開。なつかしいというか、題名は?でも覚えているよという曲が次々と。楽しいというしかありませんでした。そして圧巻がアンコール。七つのリズムのダンス曲が演奏されました。私が印象深かったのはタンゴ。以前ウルグアイで普通の人々が踊ってくれたタンゴ。女性は普通のブラウスとタイトスカート。靴だけはハイヒール。男性はありふれたシャツとパンツ。何とも楽しげで優雅。その光景が演奏と共によみがえりました。亡きご夫君はキューバン・ボーイズが大好きだったという私より少しだけ若い友人は、彼と踊ったナンバーを聞いて泣いちゃったと言いました。
私の音楽修行も少し実りつつあるようです。いくつになっても新しい発見に喜びを感じている歳ばばです。(それにしてもダンスをという決断の時期を逸したことは残念そのものです。)