Pochitto(ぽちっト)神戸 | 聴こえのコラム
更新:2021.11.23
第12回---聴こえのコラム
難聴と認知症について
厚労省が二〇一五年の「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」の中で、難聴は認知症の危険因子の一つ、と発表して以来、少しずつその認識が広がりつつあります。難聴が認知症に及ぼす影響を10年間追跡調査したデータ※ によりますと、軽度難聴の方で正常聴力の方の2倍、中等度難聴で3倍、高度難聴で5倍の認知症発症リスクがある、と発表されました。また、聴力低下は、耳から脳に送られる情報量が減少し、その不足を視覚、例えば口元や表情などから読み取って補う、ということになりがちです。
ところがマスクで口元や表情が見えないことで、聴こえづらさを以前にも増して感じている方が増えています。一見このことはマイナスのようですが、難聴に気づくのが早くなる、という見方もできます。私どもは、補聴器で早期に聴力を補正することが、結果的に認知症の予防につながる、と信じておりますので、マスクの影響はマイナス面ばかりとは言えないと考えております。とはいえ、聴こえに不安があれば、耳鼻咽喉科を受診されることがまず第一歩。並行して、様々な情報に触れ、ご自身で判断をし、行動を決めていただくことが大切だと思います。皆様の情報収集の一助になればと思い、資料をご用意しました。ご希望の方には郵送しますのでお気軽にご応募ください。
※参考文献 Compared with normal hearing,increased risk of dementia"Lin et al.(2011)"
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