Pochitto(ぽちっト)神戸 | 聴こえのコラム
更新:2023.7.23
第22回---聴こえのコラム
仏像作って魂入れず!
最近あまり使わなくなった諺で、「仏像作って魂入れず」というものがありますが、実は補聴器にもそれが当てはまるようなものが多いのでは…
近年、通販で簡単に購入できる補聴器や、そもそも医療機器ではない「集音器」(補聴器は医療機器)を、著名な俳優がテレビCMなどで宣伝しているのを目にする度、買われた方は本当に使いこなせているのだろうか、と疑問に思います。
経験された方はお分かりですが、これまで聴こえていなかった音や、聴こえづらくなっていた会話が、補聴器をつけることで耳に入るようになり、それまでとは別世界のような違いを感じる方も少なくありません。即ち、補聴器に慣れるには相応の時間が必要ですし、それに加え、何よりご本人様の正しい理解と慣れる努力も重要です。また、聴こえの感覚は人それぞれで、同じ聴力であっても人によっては全く異なる音の調整になることも多く、我々専門家でも補聴器の調整には苦慮する毎日です。
それほどデリケートなものを、知識や経験のない一般の方が通販などで購入をして、専門家のサポート無しに本当に使いこなせているのだろうか、と疑問に思うのです。
補聴器は、その方の聴こえに合った調整をし、それを維持継続(聴力の変化があればそれに合わせて再調整)していって初めて「魂」が入り、本当に役に立つものになります。
「仏像作って魂入れず」のような補聴器が巷に蔓延しないよう、日々の業務でしっかりと調整を行うとともに、このような発信の場も大切にしていきたいと思います。
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