Pochitto(ぽちっト)神戸 | 聴こえのコラム
更新:2023.1.23
第20回---聴こえのコラム
補聴器にリハビリ効果はあるのか? 前編
耳鼻科で行う聴こえの検査の主なものに「(純音)聴力検査」と「語音明瞭度検査」があります。前者はどれだけ小さな音が聴こえるかという「耳の感度」を調べる検査。後者は耳から送られてきた音の信号を、脳がどれだけ正確に聴きとれるかという『脳の弁別(聴き分け)能力』を調べる検査です。具体的には、十分に聞こえる音の大きさで、2秒間隔で流れてくる50音の聴き取りをし、正解率を算出します。この『語音明瞭度』は、補聴器をつけた際に、どれだけ会話が聴き取れるかを判定する指標として用いられます。このスコアが悪いと、補聴器を着けても思うように聴き取れないということになります。また、一般にこのスコアが低下すると回復は難しいとされてきました。
しかし最近は、補聴器をお使いの方の中で、この『語音明瞭度』が改善しているケースをよく見かけるようになりました。聴こえに限らず、加齢に伴い様々な機能が衰えていくことは否めないですが、この方々には少なくとも二つの明確な共通点がありました。
①補聴器を日常的に且つ常時使用されている
②会話を聴く機会を増やす努力をされている
という点です。補聴器を常時使用することで脳が「聴く」体制が整い、会話を聴く機会を増やすことで、脳で行う会話聴き取りのための処理頻度が増加しているということになります。
そのあたりのメカニズムについて、次号で更に深堀りをしたいと思います。
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