Pochitto(ぽちっト)神戸 | 聴こえのコラム
更新:2024.5.23
第27回---聴こえのコラム
補聴器が嫌われるワケ②
「補聴器をつけると雑音がうるさい」といった声を耳にされたことのある方は多いのではないでしょうか。
今回は「補聴器が嫌われるワケ」の二つ目のテーマ、「雑音」について考えてみたいと思います。
いわゆる加齢による聴力低下がある方の多くは、長い年月をかけて徐々に聴力が低下していく傾向にあり、それまで普通に聞こえていた生活騒音などが、徐々に聞こえにくく、或いは全く聞こえなくなっていきます。聴こえづらさを自覚する頃には、数年或いは数十年経過していることも珍しくありません。そのような状態の耳に補聴器をつけますと、これまで長年遠ざかっていた様々な生活騒音が耳に入ってくるようになり、音の種類によってはそれを「雑音」として不快に感じてしまう、ということのようです。ただ興味深いのは、雑音の多くはそれぞれの主観の要素が強い、という点です。道を歩いていて後ろから近づく車の音が聞こえないと、怖くて外を歩きづらいですが、立ち止まっているときに横を通る車の音はやかましく感じたりします。つまり同じ車の音でも、時と場合によっては大切な情報にもなり、雑音にもなる、ということです。
補聴器を日常的に使用できるようになると、生活騒音が当たり前に聞こえ、多くの方が雑音を雑音と感じなくなっていきます。ここまでくると、補聴器を自分のものに出来た状態と言え、この工程に平均3ヶ月程度の時間と、慣れるための努力、そして都度技能者による適切な調整を行うことが必要です。
弊社で10年前から、購入前に3ヶ月の試聴を必ず体験していただくようにしているのは、このような理由からです。
雑音に関しては、まだまだ深いお話もありますので、それはまた別の機会にお話をしたいと思います。
また別件ですが、魅せるデザイン補聴器「芦屋デザイン」のご案内を裏表紙に載せております。よろしければそちらもお楽しみください。
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