Pochitto(ぽちっト)神戸 | 聴こえのコラム
更新:2020.7.23
第4回---聴こえのコラム
補聴器の調整が一段落し、聴こえのチェックをするために、短い文章の聴きとりをしていただく、という確認作業をよく致しますが、注意してみていますと気になる傾向があることに気がつきました。
聴こえましたか? とお尋ねすると、大抵は「聞こえました」とお返事が返ってきますが、そこで更に踏み込んで内容の質問、例えば、「平成24年12月26日、第二次安倍晋三内閣が発足し、第96代総理大臣に就任しました。」という文章を聞いていただき、「聴こえましたか?」「はい」のやり取りの後、平成何年の話でしたか?
とやや詳細な部分を質問しますと、「…」と返答できない方が意外に多くいらっしゃいます。確かに聞こえてはいるのですが、内容がほとんど記憶に残っておらず、これでは会話が成立しているとは言えない状態だと思います。
このような方の場合、日常生活でも、実は同様のことが他にも起きていると考えられます。
その原因を紐解くヒントが、「短期記憶」と呼ばれるものです。(詳しくは補聴器のReウェブサイトをご参照)聴こえにくいからと聞き流す習慣が常態化してしまうと、聞いたことを記憶に残す力が低下し、この短期記憶が衰えていく、と考えられます。
最近映画やドラマを観ても面白くない… という方は、注意が必要かもしれません。さまざまな出来事がエンディングでつながっていくことが理解できない(記憶に残っていない)と、なかなか内容は楽しめないものです。
また、同じ話を繰り返してしまう… ということも、短期記憶力の低下からくるものと考えられます。記憶と聴こえ、一見別物のようですが大変密接にかかわっていることが分かります。
この「短期記憶」をぜひ意識して、一度会話をなさってみてください。
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