Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2020.9.23
第13回---中学受験コラム
正しい過去問の「トリセツ」
普段より短い夏休みも終わり、阪神間の中学受験まで残り4カ月。単元学習が一通り終わったものの、まだまだ復習が必要な受験生も多いことでしょう。その一方で、入試過去問を用いた総合演習をぼちぼち始める時期でもあります。
この過去問演習、正しく取り組めば、どんな模試よりも優れた「データ」となり得ますが、やり方を間違えると逆効果。合格のためにやったことが、かえって合格を遠ざける結果になってしまいます。
最も避けたいのが、過去問をバラバラにして「虫食い式」に解いてしまうこと。入試と同じ形式で解いてこそ有用な「データ」になるのに、自分が解けそうなものだけ解いたところで何の役にも立ちません。中途半端に「これなら合格できる」と思ってしまう分、余計にタチが悪いとも言えます。
試験時間通り(ちょっと短めでもいいぐらい)に演習して、信頼できる先生に採点してもらい、合格最低点と比べて今後の課題を見つける。これこそが正しい過去問の「トリセツ」です。
今回の問題は今年の灘中入試・国語一日目から。灘中名物(?)の外来語問題です。いくつ答えられるかチャレンジしてみてください。
問 「ダイエット」のように「~ット」という形で終わる外来語で、次の1~5の意味になるものをそれぞれ答えなさい。(答えは次号で)
【前号の解答】96m
AB:BC=AD:CD AB=□とすると
□:84=(□+84+1260):1260
比の項を入れ替えると□:(□+1344)=84:1260=1:15
1344が比の(15-1=)14に相当するので□=1344÷14=96 よってAB間は96m。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師