講習なめたらいかんぜよ

長かった夏期講習も終わりました。学校がない講習期間は受験生が落ち着いて「土台固め」をするのに不可欠で、特に夏期は入試直前期の伸びに直結します。ところが「入試直前に過去問を演習すれば受かるでしょ」と信じ切っている受験初心者もいるようで、６年生の夏に平気で海外旅行に行ってしまうご家庭も。そこのお子さんは２学期以降まったく成績が上がらず、結局志望校を諦めざるを得なかったそうですが、まさに自業自得です。

学校の定期テストならいわゆる一夜漬けも効果があるかもしれませんが、出題範囲が広大な実力テストである入試はそうはいきません。直前になって目いっぱい詰め込んでもその代わりに何かを忘れてしまうだけで、時間をかけて丹念に積み上げたものだけが実を結ぶのです。

「勉強の成果は３か月後に表れる」のもそのためで、先に「夏期は入試直前期の伸びに直結」とした理由でもあります。

夏期直後の模試ではもう一つだったとしてももう少し待って。夏期に「本当に」頑張ったのなら必ず成果は出ますから。ただし「本当に」頑張ったのならね。あと、今サボったらもう終わりですよ。だって３か月後は…

今回は2024年度神戸女学院中の算数（改題）です。

【問】

（答えは次号で）

【前号の解答】
１３回

【解説】
36＝2×2×3×3なので、［100］と［50］が3で割り切れる回数をそれぞれ求めます。3の倍数、9の倍数、27の倍数、81の倍数（［100］のみ）の個数を足します。［100］→33＋11＋3＋1＝48（回）、［50］→16＋5＋1＝22（回）より、（48－22）÷2＝13（回）

灘中学受験アカデミア　谷口　進師