中学受験率は上がったけれど…

近畿二府四県の中学受験率が14年振りに10％を超えました。私学がいち早くコロナ対策に取り組んだことも一因だそう。今春入試の受験生はコロナ休校時の４年生。コロナ禍の３年間、様々な制約を受けながらの受験勉強もさぞかし大変だったと思います。

それでも、過去２年の受験生と比べると対応するだけの時間的余裕があったからか、上位生は安全志向から強気の受験へとシフト。灘、洛南、東大寺といった最難関校は軒並み志願者を増やしました。これは首都圏でも同様だったようです。

その一方で、前回のコラムで触れた「最小の努力で最大の成果」を求める層も確実に増えています。失礼を承知で言えば「受験層の底が割れ始めた」状況。学校の教科書レベルさえも充分ではないのに、加点やら特色入試やらでギリギリ入学というお子さん。そのままでは、やがて学校の授業についていけなくなるでしょう。いや、もう既にそうなっている子もいるのでは？中学受験をお考えの皆さん、何のために中学受験をするのか今一度よくお考えになってはいかがでしょうか。

今回の問題も2023年洛南高附中の算数です。

[問]

(1)で工夫すれば、(2)のヒントになりますよ。

【問】

(1)12340000を9999で割った余りはいくらですか。

(2)8けたの整数7A5BC3D1が9999の倍数となるとき、A，B，C，Dにあてはまる数はそれぞれ何ですか。

（答えは次号で）

【前号の解答】
ア4 イ13

【解説】
花子さんは太郎さんより51－31＝20（段）だけ上にいるので、20÷（4＋1）＝4（回）多く勝ったことになります。また、勝負がついたときは2人合わせて4－1＝3（段）、あいこだと1＋1＝2（段）上がります。最後に2人合わせて51＋31＝82（段）上がっていることから、勝負がついた回数は（82－2×30）÷（3－2）＝22（回）となり、花子さんが勝った回数は（22＋4）÷2＝13（回）です。

灘中学受験アカデミア　谷口　進師