強気の出願はいいけれど・・・

『明けましておめでとうございます』この言葉は受験シーズンの始まりを告げるものでもあります。年が明けて二週間後には、大学共通テストと同じ日程で阪神間の中学受験も本格的にスタート。兵庫で中学受験塾をやる以上、毎年正月は休みどころではなく「フル稼働」状態。私が灘中受験をした頃は三月入試だったんですが…

コロナが５類に移行して初めての入試となりましたが、強気の出願という傾向が引き続き見られたようです。コロナ流行初期は学習不足等の不安から「安全志向」と言われましたが、私学の素早いコロナ対応への評価もあって再び「上昇志向」となってきたようです。前のコラムでも触れた通り中学受験率も上がってきています。

その一方で、様々な情報から察するに、お子さんの学力はじわじわと低下してきているようです。コロナ禍で止むを得ない事情もあったでしょうが、お子さんに十分な学力も身につけさせていないのに、保護者だけが先走りして「夢」の受験校を目指させても、その先に待っているのは「悪夢」だけ。受験生の親御さん、お子さんの学力を冷静に判断してから出願先を考えてあげてくださいね。

今回の問題は2023年白陵中前期の算数です。

【問】

①1辺【　】cmの正方形があります。この正方形のたてを1cm長く、横を1cm短くすると面積が2024cm2となります。

②1辺1cmの立方体が2024個あり、これらをすべて使って大きな直方体を作ります。このとき、表面積は最も小さいもので【　】cm2となります。

（答えは次号で）

【前号の解答】
13500(円)

【解説】
Bさんは元の所持金の3/４を、Cさんは15/16を貯金したので、元の所持金の比は逆比となってB：C＝5：4。この比で考えるとそれぞれが貯金したのは15/４ずつ。比の1は、(16500－1200)÷(15/４＋5＋4)＝1200(円)に相当するので、貯金の合計額は1200×15/４×3＝13500(円)となります。

灘中学受験アカデミア　谷口　進師