Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2021.5.23
第17回---中学受験コラム
中学受験における英語
中学校の教科書が改訂され、とりわけ英語が質・量ともに大幅に難化しました。単語数でみると、従来の一二〇〇語から一六〇〇~一八〇〇語に増えます。これには小学校で学習済みの六〇〇~七〇〇語は含みません。中1の教科書もいきなり「be動詞・一般動詞」から始まります。「それ以前の内容は小学校でやったはず」という前提なので、小学校での習熟度により中1の中間試験でいきなり大きな差がつくことも。公立高校入試への影響も相当なものになることでしょう。
一方、高校入試のない中高一貫校では、6年間というスパンで余裕を持ったカリキュラムが組めるため、難化する英語にも比較的対応しやすいというメリットがあります。また、小学校での英語の教科化に伴い、中学入試で英語の試験を実施する学校も増えています。英語に自信があるのなら、そちらで受験するのもアリでしょうね。
今回の問題は、二〇一九年の親和中後期Ⅰ入試・英語から。国語の知識も必要なユニークな問題です。辞書片手に挑戦してみてください。
問 次の英文は、漢字の成り立ちを説明しています。英文が表す漢字を答えなさい。
This kanji is composed of four identical parts and one other part.
The meaning of the four identical parts is "month," and the other part means "big."
What kansi is this?
【前号の解答】24個
【解説】
1~15のうち、2乗したものを15で割ると1余るのは{1,4,11,14}の4個。これらに15の倍数を足した数も同様となる。1~99のうち、2乗したものを15で割ると1余るのは、99÷15=6・・・4より、{1、4、11、14}・・・{76、79、86、89}と91、94の(4×6+2=)26個。ただし、1桁の1と4は入らないので(26-2=)24個が正解。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師