Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2018.11.23
第2回---中学受験コラム
灘中の入試問題①
「全国屈指の進学校」という名が上がっていくのと同時に、中学入試の競争率も上昇していきます。昭和四十年代には二倍前後だった競争率が、五十年以降は度々三倍を超えるようになりました。学力自慢の三人から二人が落ちるのですから、合格するのは本当に難しくなりました。進学塾でも「灘中に何人通せるか」が指導力のバロメーターとなっていきます。特に算数が合否のカギを握ることから、灘中対策を謳う塾は算数を徹底的に鍛える流れが定着しました。
さて、その灘中の入試問題。算数は一日目が解答のみ、二日目が途中式・考え方を求めるものと大きく形式が異なります。数の性質や図形問題が多く、計算力、思考力、スピードとオールマイティな力が問われます。今春の算数一日目から一題例に挙げましたので、お子さんやお孫さんと一緒にじっくり挑戦してみてください。(実際の入試では五分以内で解きたい問題です。)
次回も、「灘中の入試問題」の続きをお話しする予定です。
次の問題の□にあてはまる数を答えなさい。
「りんごが ①□個、オレンジが ②□個あります。りんご2個とオレンジ3個のセットで箱づめすると、オレンジはちょうど使い切りますがりんごは8個余ります。りんご3個とオレンジ4個のセットで箱づめすると、りんごはちょうど使い切りますがオレンジは8個余ります。」
(ヒント)「過不足算」という文章題がありますが、その応用です。「ある条件」をそろえて考えると解きやすくなります。
(答えは次号で)
灘中学受験アカデミア 谷口 進師