Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2024.3.23
第33回---中学受験コラム
親の「見栄」だけでは続きませんよ
最近の報道では「中学受験率が上昇傾向」とされていますが、多少の地域差はあれど関西圏ではおよそ十人に一人、クラスに3人いるかどうか程度。中学受験組が少数派であることは間違いありません。そのせいか、中学受験をするというだけで優越感をお持ちの親御さんも一部いらっしゃるようですが、敵を増やすだけなのでおススメしません(笑)
それよりも問題なのは中学受験を目指す動機の方。公立校にはない校風や指導方針に賛同し、大事な6年間の成長をその学校に委ねる…いわば「環境」を自らの手で選ぶというのが本来の姿。ところが、どうも近頃は親の「見栄」が先行することが多いようで、お子さんの学力もそっちのけで学校を「決め打ち」する例がよく見受けられます。親戚の子が…ママ友の子が…小学校受験のリベンジを…そこにお子さんの意思はあるのでしょうか?
お子さんは決して「(親がプレーヤーの)ゲームのキャラ」などではありません。親の「見栄」だけで続くほど中学受験は甘くないのです。そこを理解してから「十人中の一人」になってください。
今回は2024年度甲陽学院中第二日の問題です。計算が大変…
【問】
長針と短針と秒針のついた時計があります。7時20分から7時21分までで、長針と秒針が重なってから短針と秒針が重なるまでの間を考えます。長針と短針のなす角を秒針が二等分するのは7時20分何秒ですか。(答えは次号で)
【前号の解答】
8532
【解説】
A>Dより、千の位ではA-D=E、一の位では(10+D)-A=H。後式を変形すると10-(A-D)=H→E+H=10。問題の条件に合うのはE=6、H=4のときで、そのときの式は8532-2358=6174です。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師