Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2019.9.23
第7回---中学受験コラム
兵庫県の中学入試
兵庫県は「日本の縮図」とも言われるほど、地域によって異なる特徴があります。中学入試もそうで、ほとんどの私立は阪神地区と神戸地区に集中しており、あとは三田・姫路に複数あるくらいで、その他の地域は公立進学が当たり前といったところでしょう。同じ兵庫県出身でも、住んでいた地域が違えば中学入試に対する考え方も大きく異なるようで、「私立」と聞いて「灘や甲陽、神戸女学院等の屈指の進学校」を連想する方もいれば、「公立高校の滑り止めでほぼ受験生全員が合格する学校」というイメージの方もいらっしゃいます。
お子さんに中学受験をさせようという場合、親御さんが私立にどんなイメージを持っているかが大きく影響を与えます。「滑り止め」派の親御さんだと、公立高校入試のイメージで「小学校の成績が良ければ、中学入試も大丈夫なんでしょう?」と考えがち。かつて「小学校のテストでいつも九十点以上なので、灘中に行かせたい。」という言う方もいらっしゃいました。残念ながら、その程度では受験料を「寄付」しただけで終わってしまいますが。
お子さんに中学受験をさせたいと思い立ったら、まずは正確な情報を得ることから始めましょう。当塾も毎年多くの学校説明会に出向いて情報を「更新」し、塾生に正確な情報を伝えています。中学受験を経験したという親御さんも、ご自身の経験はもちろんのこと、五年前の情報でも古過ぎてもう役に立たないと思った方がいいですよ。
今回の問題は二〇一七年の灘中入試の算数から「濃度の問題」を選びました。
次の□にあてはまる数を答えなさい。
容器Aに濃度が□%の砂糖水600gが入っており、そのうち150gを空の容器Bに移しました。その後、65gの砂糖を2つに分けて、一方を容器Aに、もう一方を容器Bに入れてよくかき混ぜたところ、すべての砂糖が溶け、容器Aの砂糖水の濃度は20%に、容器Bの砂糖水の濃度は10%になりました。(答えは次号で)
【前回の解答】 (1) 水分 (2) けむり (3) 加熱 (4) 酸素(空気)
次回は、「灘中」に関する話題に戻る予定です。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師