Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2025.3.23
第40回---中学受験コラム
「お習い事」感覚ではうかりませんよ
阪神間では1月中に中学受験が終わり、2月まではのんびりできるかなと思っていたら、首都圏にある中学受験塾から「受験生の質問対応に来てくれ!」との緊急オファーが。縁あってその塾とは長いこと懇意にさせてもらっていますが、諸般の事情でかなり切羽詰まったご様子に、ここは一肌脱ぎましょうと何日間か出張ってきました。時には難関校の難問に苦戦しつつも何とか任務完了。実戦の勘が衰えないように、普段から阪神間だけでなく首都圏難関校の入試問題も解いていた甲斐がありました。
カリスマと呼ばれるある英語の予備校講師から「発音の勘を鈍らせないよう、専門家に頼んで日々トレーニングを受けている。」と聞いたことがあります。極めたらそれで終わりなどではなく、維持するのにも多大な努力をし、可能な限り更にレベルアップを図ろうともしているのです。お習い事の英語とはそもそも次元が違い過ぎるのです。
現状に満足せず鍛錬を怠らないトップ層がいる一方、中学受験を「お習い事」感覚でしか捉えられない方も多いようですが、そもそも次元が違い過ぎるのだから勝てるわけないでしょ?中学受験で成功したいと思っているのなら、そんな甘い考えは一刻も早く捨てましょう。
今回は、今年2025年に出された灘中の「2025」問題です。
【問】
2025は9の倍数でも25の倍数でもあり、4つの位の数のうち1つだけが0です。4桁の整数のうち、9の倍数でも25の倍数でもあり、4つの位の数のうち1つだけが0であるものは2025を含めて全部で□個あります。
(答えは次号で)
【前号の解答】
31(人)、278(個)
【解説】
負けた人を5人減らして勝った人と同数にすると、9+7×5=44(個)消しゴムが余り、1人当たりの平均は9個です。同様に10個ずつ配るときも5人減らすと10×5-32=18(個)余ります。このときの人数は(44-18)÷(10-9)=26(人)となりますが、実際は26+5=31(人)です。これより、消しゴムの個数は10×31-32=278(個)です。

灘中学受験アカデミア 谷口 進師