Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2023.3.23
第28回---中学受験コラム
中学受験の勉強時間とは
「中学受験の勉強は厳しいと聞くけれど、どれだけ勉強する必要があるの?」という問いに対して、「何時間勉強すれば合格できますよ」などと安易に断言はできません。志望校とお子さんの学力によっても大きく変わるからです。それでも一般的には「平日3~5時間、休日はその倍(学校は含まず)」とも言われています。平日の通塾日でも最低1~2時間の家庭学習が必要ということです。
中学受験塾の授業は、低学年では午後7時、高学年では午後9時まであるのが一般的。それに右記の家庭学習を組み込むとなると、思ったほど余裕はないはずです。毎週テストがある塾だと「取り敢えず後回し」もできません。難関校志望だと土日も「特訓」と称して長時間塾に拘束されますから、余程の優秀生でもない限り、呑気に他のお習い事をしているヒマはありません。
中学受験を始めようという場合、普段の生活習慣から大きく変わることを覚悟してください。例えば「午後9時に就寝」というのはあり得ません。中高一貫校に入ってからもかなりの勉強が必要です。その練習という意味合いもあるのだと考えてください。
今回の問題は2023年灘中1日目の算数です。
[問]
1桁の数A、2桁の数BC、3桁の数DEFと3桁の数ABC、2桁の数DE、1桁の数Fについて、A+BC+DEF=ABC+DE+Fが成り立っています。
このとき、次のアからソのうち、必ず成り立つものは3つあります。それは□と□と□です。
ヒントは「123=100×1+10×2+1×3」です。
アA=B イA=C ウA=D エA=E オA=F
カB=C キB=D クB=E ケB=F コC=D
サC=E シC=F スD=E セD=F ソE=F
(答えは次号で)
【前号の解答】
【解説】1桁9個(0~9)、2桁90個(10~99)、3桁222個(100~321)なので、1×9+2×90+3×222=855より855桁の数となります。
また、一の位が1の数は1~321の33個、十の位が1の数は10~319の40個、百の位が1の数は100~199の100個。33+40+100=173より、数字1は173個現れます。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師