Pochitto(ぽちっト)神戸 | 中学受験コラム
更新:2019.11.23
第8回---中学受験コラム
灘中の学校説明会
年が明けると阪神間の中学入試が始まります。各校では、これまでに受験生と保護者を対象にした学校説明会が頻繁に行われました。灘中も3回の説明会を実施。学校の特色について次のような説明がありました。
「灘校では、8人程度の学年担任団が中高6年間持ち上がります。ただし、クラス担任は毎年変わりますし、クラス替えも行います。この6年間持ち上がり制の一番のメリットは、生徒の成長の過程を見ることができることです。
また、在校生に刺激を与えるため高校入試も行っています。中学からの生徒と混合クラスとなります。ただし、進度の違いが大きい教科では高校からの生徒だけで授業をすることもあるので、その点はご安心ください。
次に『自由』と『自主』。これは生徒だけでなく先生の側にも当てはまります。同じ教科でも教え方はそれぞれに任されます。灘の授業は生徒との「コラボ」で成り立っています。生徒には『灘校生らしさ』という枠を考えた上での「自主性」を求めています。『灘校生らしさ』とは何か?そういうことも自分で考えてもらいたいのです。言い換えれば「自律(立ではない)」の心。『自分の個性を伸ばし、他人の個性を尊重し、お互いに切磋琢磨できる』灘校の精神に賛同できるという生徒に来てもらいたいと思います。」
今回の問題は2019年の灘中入試の算数から「図形の問題」を選びました。頭の体操にはもってこいの問題。じっくり考えてみてください。
下図で、三角形ABCは正三角形で、面積は1cm2です。PBの長さがPAの長さの2倍のとき、三角形CAPの面積は □cm2です。(答えは次号で)
【前回の解答】 8.8% AとBの水の量の比は3:1。砂糖65gを入れた後の砂糖水全体の比は(3÷0.8):(1÷0.9)=27:8。これよりBの砂糖水は152gとなり、Bに入れた砂糖は2gとわかる。(152×0.1-2)÷150×100=8.8(%)→最初の砂糖水の濃度と同じ。
灘中学受験アカデミア 谷口 進師