中学受験のレベルとは

このコラムが読まれる頃には、今春の阪神間の中学入試もほぼ終わっていることでしょう。ニュース等を見て中学受験に興味を持たれた方もいらっしゃることと思います。でも「子どもに中学受験をさせたいのだけれど、一体どんなレベルなのかさっぱり見当がつかない。」という声も。「難しいといっても所詮小学生が受けるのだから、小学校でよくできる方なら大丈夫なのでは？」残念ながら、その程度ではおそらく勝負になりません。

大手塾が出している「偏差値表」を見ると、底の方（失礼！）に「こんな偏差値の低い学校…」と貶される学校群があります。実は「学校でよくできる子」のレベルはよくてこの辺り。そこから上位の学校については、実際に受験勉強を進めてみないと届くかどうかなんてわかりません。

ですので、あまり気軽に難関校の名前を出さないほうが賢明かと思います。「彼を知らず己を知らざれば戦う毎に必ず殆し」まずは、中学受験のレベルとお子さんの力を客観的に把握するところから始めてください。

問題　今回は2022年甲陽学院中の算数より出題。なかなか難しいですが、甲陽としては基本問題かな？

[問]
1から21までのすべての整数を1234567891011121314…192021のように並べて数を作ると33けたの数になり、その数には数字1は13回現れます。
1から321までのすべての整数を並べてできる数12345678910111213141516...319320321は□けたの数で、その数には数字1は□回現れます。

（答えは次号で）

【前号の解答】
（国語）部首省略、くさかんむり、りっとう?ごんべん、くにがまえ、こがい(かいへん)、まだれ
（算数）(1)A15台B23台C41台(2)B14台C22台、B15台C18台、B16台C14台

灘中学受験アカデミア　谷口　進師