Pochitto(ぽちっト)神戸 | ぽちトピックス(ふれ愛びと)
更新:2021.7.23
第26回---ぽちトピックス(ふれ愛びと)
- Q音楽との出会いは?
- A一九六七年というと小学2年生の頃、グループサウンズのブームが起こり親にレコードを買ってもらっては聴いて唄っていました。その二年後にはフォークソングのブームも始まり、自分で歌を作って弾き語るフォーク歌手に憧れて小学6年生の終わり頃には見様見真似で歌作りと弾き語りを始めていました。また大好きな特撮怪獣映画の音楽(伊福部昭さん他)にも熱狂し、映画館にこっそりテープレコーダーを持ち込んで録音して帰るというイケナイ小学生でもありました。
- Qなぜこの職業を選びましたか?
- A自分の思いや考え、価値観をギター一本で弾き語り世界に問いかけることができるメッセージフォークへの強い憧れがありました。それに自分の歌を聴いてくれた人が笑ったり泣いたりしてくれるのを見て、歌の力を信じるようになりました。同時にギター抱えて日本中を旅して歌い巡りながら収入になるならこんな楽しい仕事はないとも思ったのでやるしかない!と夢見て歌い続け、いつかそれが現実になっていました。
- Qどのような活動をされていますか?
- A基本は吟遊詩人(シンガーソングライター)のリピート山中として全国でコンサート・ライブ活動をし、依頼があればご当地ソングやCMソング、舞台の劇伴音楽なども作詞作曲編曲まで請け負っています。また落語家の桂雀三郎師匠と共に25年続く【桂雀三郎withまんぷくブラザーズ】というバンドもやっています。リピート山中ならでは、という特殊な活動としては北アルプスなど三〇〇〇mの山に登って開催する山小屋コンサート。二〇〇四年から毎年7軒の山小屋で17年続いています。代表曲は実在した孤高の登山家をテーマに作った『加藤太郎の歌』や、世界の田部井淳子さんに作詞していただいた『山ってやっぱり楽しいよ』等です。また歌を通して全国のお医者さんともつながり、医療の歌(メディカルソング)をたくさん作って健康増進や病気の啓発に役立っっています。医師に同行して在宅の患者さんを歌でお見舞いする【往診コンサート】はライフワークです。代表曲は『往診ハラショー』『頑張れ!スイゾウちゃん』。そしてロコモティブシンドローム予防体操ソングの『ロコモかしこもサビないで』等々です。神戸市関連で言うとスマスイのテーマソング『行こうよ!おいでよ!須磨水族園』とか神戸市環境局ゴミ分別キャンペーンソン グ『ワケトンがんばるデー!』もリピート山中の作品です。嬉しいのは神戸市立いぶき明生支援学校の校歌を作らせてもらったことです。
- Q読者に向けて一言
- A世界中の多くの人、多くの仕事がコロナ禍で息絶え絶えになっている今、その渦中の一人として「コロナなんかにゃ負けないぞ!」という気合で毎日を生き、歌っています。明けない夜はない。やまない雨はない。雲の上にある青空と微風を心に描いて、無理やりにでも笑って暮らしましょう。でないと人生がもったいない。
笑いと涙の吟遊詩人・リピート山中
1960年(昭和35年)神戸市生まれ。
2歳からギターでの弾き語り、作詞作曲も始める。
1993年、モダンチョキチョキズへの楽曲提供を皮切りに1996年発売の『ヨーデル食べ放題』(桂雀三郎withまんぷくブラザーズ)が15万枚の大ヒットとなり、2001年度の長島ジャイアンツ公式応援ソングにも選ばれる。以後この曲は焼肉ソング・食べ放題ソングの定番としてTVやラジオで頻繁に使用され、2015年からはJR西日本大阪環状線の鶴橋駅(焼肉の聖地)で列車発車を知らせるメロディーとして使用されている。