Pochitto(ぽちっト)神戸 | ぽちトピックス(ふれ愛びと)
更新:2022.9.23
第33回---ぽちトピックス(ふれ愛びと)
- Q童話を書くようになったきっかけは何ですか?
- Aむかしから自分がそのときどきで「ちょっと感じたこと」を投影するような、短い物語を書くのが好きでした。それがムスメが生まれたことで、子どもにも届けられたらいいな、と思って書きはじめたのが、童話を書くようになったきっかけです。そのときちょうど、「Pochitto神戸(当時は西鈴)で書いてみませんか?」とお話をいただいて、かれこれ5年ぐらい書かせていただいています。
- Q童話のほかに書かれているものはありますか?
- A書籍のライティングや自分史の代筆、地域史の編集などが本業なんです。なかでもご年配の方にお話をうかがって原稿にしていく「自分史の代筆」はとても大切にしています。亡くなられたらもう残すことができないので。その前に自分史として残せたらと思っています。ひとりの人生をひも解いていくのは、本当に感情を揺さぶられるものがあります。自分史がもっと広がれば、と願っています。そのほか、学研プラスさんから出ている小説シリーズに、執筆陣のひとりとして参加していたり、最近ではバングラデシュ出身の方の本を担当したり。文章を通じて、だれかの役に立てられるのであれば、と思い、精いっぱいお手伝いさせていただいています。
- Q童話をつくるなかで、大事にしていることはありますか?
- Aそうですね。メッセージ性だけがひとり歩きしないように気をつけています。あくまで「楽しんでもらう」ことが大切だと思っているので。もうひとつは「わたしにも、ぼくにも書けそう」と思ってもらうことでしょうか。実際、絵本をつくるワークショップをしたりしているのですが、子どもがつくる物語って大人の発想をはるかに超えていて、ふしぎで尊くて、美しいんです。だからぼくのつくる童話を通じて、子どもたちが物語をつくるきっかけにもしてほしい。その2つをいつも念頭に置いています。
- Q読者に向けて、一言お願いします。
- Aいつもありがとうございます。めまぐるしい日常のなかで、ホッとひと息をつくような物語がつくることができたら、と思っています。これからも小さな物語たちを愛していただけるようつくっていきますので、よろしくお願いします。