Pochitto(ぽちっト)神戸 | ぽちトピックス(ふれ愛びと)
更新:2023.7.23
第38回---ぽちトピックス(ふれ愛びと)
- Qなぜこの職業を選んだのですか?
- A元々は、人と関わることが苦手であった私が、今のように人と関わる仕事を選んだのは地域の方に「子ども会」に熱心に誘っていただいた結果だと思います。6年生の時に毎日のように家へ子ども会の代表者の方や、学校では話もしたこともない先輩たちが訪ねてこられ、中学生になったら子ども会の世話役(サブリーダー)をするように説得されました。私は全く応じなかったのですが、そのうちに両親も「やれば」などと言い出しました。何か月も来られるので、来年の夏休みにラジオ体操を前でする約束をしました。ところが、それが大きな間違いでした。夏休みの終わりには地域の大勢の大人たちが私を名前で呼ばれ、商店街でも秋の地域の祭りを期待しているなどと声掛けされるようになり子どもながらに、もう逃げられないと覚悟したのを覚えています。高校生になった時に、同区の賀川記念館と言う福祉施設で子どもたちのクラブ活動のボランティアをさせて頂き高校を卒業する時にスタッフとして働かないかとお誘いいただき現在に至っております。出発の子ども会、賀川記念館では、社会の差別や格差、子どもたちとのふれあいなど様々なことを学ばせていただきました。現在でも何か迷ったときには、この2か所で学んだことを思い出して前へ進んでいるように感じます。
- Qデイサービスを立ち上げたきっかけは?
- A仕事としては賀川記念館(地域福祉)をスタートに障がい者の施設、兵庫県の子ども会の事務局、子どもたちの生活施設、老人ホームの立ち上げに携わりました。このような経験の私が仲間と一緒に、現在西鈴名店街で高齢者のデイサービス「いっぷく」を展開しているのは、子どももお年寄りも住み慣れた地域で少しでも長く生活できる事が幸せなのではないかなと考えたからです。スタートした時は、子育てに少し疲れたお母さんや外国からやってきた妊婦さん、学校には行きたくないが、いっぷくには毎日やってくる中学生(現在高校も卒業して働いておられます)が来られていました。また地域の方からは、「一人暮らしはお茶を飲むのも一人で、喋る相手はいない。寂しいもんや。」「食べるときも一人では味気ないし、食べる気もしない。」などの訴えが多く聞こえてきました。いっぷくで何ができるのか検討した結果、地域の人のつながりを作るきっかけ作りをしよう!と回数は少ないのですが、毎月第1土曜にいっぷく前においてお茶飲み会、毎月第3日曜にはカレーを食べる会を10年ほど続けています。また、月曜から金曜のお昼3時にはいっぷく前でラジオ体操も実施(雨天中止)しています。この取り組みはどなたでも参加いただけます。
- Q読者に向けて一言?
- A本業のデイサービスは、【どなたも、ご自身が持っておられる力を出し合って良い1日を過ごす】をモットーに、みんなで力を合わせ楽しく過ごしております。スタッフが中心になってみんなで作る昼食は絶品です。また、昨年より取り組んでいる「みんなが活躍する居場所」わくわくプロジェクトは、しあわせの村内の農園で農福連携事業として障がいのある方や認知症高齢者、ひきこもりの方などを対象にした農作業体験に参加させていただき「高齢になってもまだまだ頑張れる」と自他ともに感じることができるプログラムを展開しています。これからもいっぷくはみんなが繋がり誰もが元気になれる事業を進めたいと考えております。
↑より処いっぷく 代表 田中 美和
↑じゃがいもの収穫。このあとのカレーが楽しみ
↑昔取ったきねづか。まだまだやれまっせ!という元気な高齢者も楽しく参加!
↑世代間交流も盛んに行なっています。
↑地域のイベントでは綿菓子も 作ったりします!